こんにちは!つばめグループです。
つばめグループでは、ご利用者様から
▶タクシーに関する体験談
▶タクシードライバーの魅力 など、様々なご意見を頂いております。
その一部を「コラム」として、ご紹介!
今回は東京でシステムエンジニアとして勤務後、介護タクシードライバーとなった方にお話をお伺いしました♪
転職のきっかけは、両親の介護
みなさん、こんにちは。
私は愛知県名古屋市の高専を卒業後、大学へ進学。
情報工学を学んでいたことから、卒業後は東京のIT関連会社でシステムエンジニアとして勤務していました。
私は、いわゆる就職氷河期と言われる世代で、大手電機メーカーに希望するものの募集はわずか。
「とりあえず…」と、入社したのが前の会社にあたります。
前の会社は、今では信じられない程過酷な労働環境でした。
ブラック企業の典型ともいえる会社で、同期は続々と退社。
先輩も次第にいなくなり、いつしか私が頼りにされるように。
辞めるきっかけをなくしてしまい、ずるずると8年目を迎えた頃、愛知にいる両親が頻繁に体調を崩すようになってしまいました。
それまでも何度か体調を崩したことのある両親ですが、その度に私は東京から名古屋に帰省。
年に数回程度であれば問題はないのですが、頻繁になると私も負担が大きくなってしまいます。
どのみち、仕事を辞めたいと思っていたため、両親の介護を理由に退職を決意。
親の介護をしながら働くことが前提だったため、自動車工場の期間工を考えていましたが、知人の紹介でタクシードライバーに転職することになりました。
タクシードライバーに「地元だから」は通用しなかった
未経験の私がタクシードライバーに挑戦しようと思ったのは
▶人を乗せて走る資格(二種免許)の取得支援があったから
▶地元で土地勘があるから
▶知らない人と話すことに抵抗がないから
▶両親の介護をしながら働けそうだから
という理由です。
私が入社した会社では、会社の負担で二種免許を取得。
研修を終えたのち、先輩の車に同乗し業務を覚えていく流れでした。
地元であるため、地理に関しては自信があったものの、業務には全く無意味。
自分の知っている場所は限定的で、知らない土地の方が圧倒的に多かったのです。
タクシードライバーから介護タクシードライバーへ
介護タクシードライバーとして声がかかったのは、通常のタクシードライバーとして1年程経験を積んだ後でした。
介護タクシードライバーは、通常のタクシードライバーとは大きく業務が異なります。
乗車するのは車いすや寝たきりの方。
初めて業務を見学した際には、どのように対応して良いのか分からず、かなり戸惑いました。
戸惑う私をよそに、先輩は穏やかな口調でお客様と会話をしながら車内に迎え入れました。
運転中も会話を途切れさせることはなく、到着後は降車のお手伝い。
「親の介護をしているから…」と自信があった私ですが、両親は自分で歩行が可能です。
しかし、いずれ両親も車いすや寝たきりの状態になってしまうかもしれない…
そう思うと将来の両親のためにも、私のように介護をする方の手助けをするためにも、介護タクシードライバーとして活躍したいという気持ちが強くなりました。
また、その場限りのお客様と日々接するよりも、何度も顔を合わせ利用者様と関係を深めていく方が自分には合っているように感じました。
介護ドライバーは誰でも目指せる
介護タクシードライバーになるためにはタクシードライバーで必要な「普通自動車二種免許」と併せて「介護職員初任者研修」が必要です。
介護についての基本知識や支援方法などを学んだスタッフのみが、介護タクシードライバーとして活躍可能。
年齢や学歴、実務経験などは問われないため、私のように介護経験ゼロの方でも十分取得を目指せます。
介護職員初任者研修を終え、無事に介護タクシードライバーになった私は、先輩やケアマネージャーさんに分からないことを教えてもらいながら業務に励んでいます。
分からないことは、その道のプロに聞くことが1番。
両親の介護にも活かせますし、充実感を得ながら働ける毎日に感謝しています。
前職がブラック企業だった同僚は多い
私の会社では、さまざまな経歴を持つ方が働いています。
金融業界やIT企業、中には残業時間100時間超えは当たり前という過酷な職場を経験した同僚もいます。
私の前職も中々のブラック企業だと思いますが、それ以上に過酷な環境があることに驚きを隠せませんでした。
同僚と話をしていると
「社会人になって、こんなに規則正しい生活をしたことがなかった」
「趣味の時間が取れるようになって嬉しい」
「朝・昼・晩、きっちり食事ができる生活は久々」
といった会話になります。
タクシードライバーの仕事は、安全第一。
会社も事故を起こさせないために、しっかり労働時間を定め、お客さまはもちろん、従業員の安全も守っているのです。
ブラック企業で悩んでいる方にこそ、タクシードライバーの仕事に挑戦してほしいと思います。
今回は、ご両親の介護がきっかけで介護タクシードライバーになった方へお話を聞きました。
学んだ知識を両親の介護に役立て、今後も自分と同じように両親の介護をしているご家族をサポートしたいと意気込んでいました。
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